312865 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

chapter7

LastGuardianIIStarting Stars

chapter7「confession love」

土曜日。
レドナ達は、朝からエクステンドステーションに呼び出された。
それもそのはず、昨夜まで空っぽになっていたデータが全て元どおりになっているのだ。
それだけではなく、新たなセキュリティプログラムまで組み込まれてある。

エンフィ「まさかと思うけど・・・・レド君?」
レドナ「こっちの機械はお手上げだっつーに」

苦笑して答える。

シーフォ「ウィルスプログラムとかも一切なかったんでしょう?」
エンフィ「うん、こっちの手助けをしてくれた以外考えられないよ」
フィーノ「エンフィさん以外にも考えられませんけど・・・」

一同は考え込む。
別に悪いことではないのだが、後味すっきりしない事でもあった。
そんな重い空気の中、エンフィの明るい声が響く。

エンフィ「あぁっ!!」
シーフォ「どうしたの?」
エンフィ「エクツァーンモデルのデータが改修されてる・・・・。
     コレみてよ!」

端末を操作し、問題のデータをメインモニターに映し出す。
そこには、少し物騒になったグリュンヒルEXの姿があった。

ヴァルニス「似てはいるが、内部構造はまったく別物だな」
レドナ「これも、正体不明の救世主の仕業か?」
エンフィ「うん、だろうね」

そういって、メインモニターを見上げる。
2つの排出口のついた新たな形のエクツァーンモデル。
弾丸のロード時間も、0.54秒から0.32秒へと変わっている。

フィーノ「う~ん、ますます謎ですねぇ・・・・」
レドナ「今のこの状況で、コイツ、作れるか?」
エンフィ「もちろん!」

自信満々で答える。

レドナ「じゃ―――」
エンフィ「りょーかい!」

頼んだ、とレドナが言う前に、返事が帰ってくる。
レドナは微笑しながら、エンフィにグリュンヒルEXを預けた。

それから、3人は通常世界へと戻った。

2人きりになった司令室。

エンフィ「・・・・やっぱ、・・・ちゃんが帰ってきたのかな?」
シーフォ「たぶん、そうでしょうね。
     彼女なら、これぐらい容易いことでしょう」


地球では、今日はクリスマス・イヴと呼ばれる日に当たった。
それに、休日ということもあり、神下市、月影市共に活気に満ち溢れていた。
商店街やデパートは、毎度の如くクリスマスセール。
今日を楽しむ人々、楽しみを提供する人々が大勢いた。

そんな中、鳳覇家でレドナはゴロゴロとしていた。
だらけているという訳でもなく、ただ彼には休みというものが極端に少なすぎた。
それ故の体力回復もかねたゴロゴロである。
と言うのも、香奈枝とフィーノはクリスマスセールの買出し。
真と香澄も2人で何処かに出かけるらしい。
(レドナは2人がデートであると察し、真の勧誘を断った)
そんな時、レドナに救いのメールが入った。

===============================
title:今日暇?
from:Hayate Singetsu
-------------------------------
こ~んにちは!
今日、暁君暇やろか(?ー?)ノ

もし、よかったら午後の神下中央
公園である、クリスマスイベント
に行かへん?
ウチ、行くの初めてやから・・・
(真君と香澄ちゃんは2人でラブ
ラブデートらしいし(笑)
じゃ、返事まっとるよ~

===============================

レドナ(はやても2人の関係、知ってたのかよ)

レドナにとっては好都合な誘いだったので、すんなりOKを出した。

===============================
title:OK
from:Akira Hoha
-------------------------------
あぁ、いいよ。
俺もちょうど暇してたところ(苦

御袋と、睦月は買物らしいし、知
ってるとおり真と香澄も空いてな
いっぽいし。

じゃ、集合は・・・たしか、まだ
病院だよな?
なら、昼飯食い終わってそっちに
行くよ。

===============================

それから、少し早めに昼食を済ませ、神下病院へと向かった。

神下病院508号室。
受付で確認した病室の前にレドナはいた。
レドナは、軽くドアをノックする。

はやて「ど~ぞ~」

はやての声が中から聞こえ、レドナは病室に入った。

レドナ「よっ」
はやて「あ、暁君。
    今日は突然でごめんなぁ・・・」
レドナ「気にすんなって。
    俺も暇だったし」

そう言いながら、付近にあった椅子を引っ張り出した。
思えば、はやての病室に入るのは初めてである。
見ると、沢山の本が並べられていた。

レドナ「本、好きなのか?」
はやて「うん、まぁ寝たきりやと、できることも少ないし。
    暁君は、本とか読む?」
レドナ「あんまり多くは読んでないなぁ・・・。
    触れる機会自体、あんまりなかったし」

そう言って、苦笑する。

レドナ「唯一記憶に残ってるのが、"Starting Stars"って本かな。
    御袋が好きで、何回か読ませてもらったよ」
はやて「あ、それウチも知ってる~!
    あれ、ええ話やったよねぇ」

それから、その本の話で少し盛り上がった。
"Starting Stars"、直訳"始まる星達"。
中世のヨーロッパを描いた作品で、敵同士である王子と王女の恋話である。


一方、神下市から遠く離れた所では、3人の騎士が居た。

シルビア「それにしても珍しいよな~、はやてが席を外してくれなんて」
シュレス「しょうがない、主であるはやてのご命令だ。
     破るわけにはいかない」

冷静に、シュレスが言う。

ヒィリス「もう、はやてちゃんも高校生ですし。
     たまにはそんな時もあるんじゃ・・・」

苦笑して、ヒィリスが言う。
彼女は、何故はやてが自分達に遠くに行っているよう指示を出した理由を知っているからだ。


場所を戻し、神下病院508号室。
すっかり辺りも暗くなりかけ、神下中央公園でのイベントが開かれる時間帯となった。

レドナ「そろそろ、行こうか」
はやて「うん!」

神下中央公園、クリスマスイベント。
イベントと言っても、誰か有名人が来るわけでもなく、夏祭りの冬バージョンといった感じだ。
サンタの格好をした人達が、屋台を自由に出したりする。
抽選会もあったりと、そこそこ楽しめるようにはなっている。

6時ごろになると、もうちらほら屋台は出始め、数人の行列ができていた。
どれもカップル連れが多かった。

真「おーい!あーきーらー!」

遠くから、声が聞こえた気がした。
いや、実際には聞こえているのだが、ここはあえて無視しておきたい気分だ。
しかし、相手はそれでも引き下がらず、近寄ってきた。

真「おぉっ!お前用事があるとかいっておきながら、はやてちゃんとデートかよ!?」
はやて「そ、そんなぁ、デートやなんて」

はやての顔が赤くなる。
その言葉に、レドナも少し無意識に反応してしまう。
しかし、すぐに悟られないように続けた。

レドナ「ま、お前もせいぜい頑張れ真。
    かげながら応援しているぜ」
真「は?なんのことだよ。
  あぁ!まさかお前、はやてちゃんや睦月ちゃんを落として優越感にひたってやがんのかよ!」
レドナ「ほれ、お相手が来たぜ」

そういって、真の後ろを指差した。
すると、そこには香澄が居た。

香澄「お、遅れてごめん!」
真「いやいや、気にすんなって!
  じゃ、暁達も一緒にまわらない?」
レドナ「悪いけど、遠慮しとく」

香澄の意思を尊重し、レドナはすぐに断った。

真「やっぱ、お前はやてちゃんと2人きりで・・・!!」
レドナ「はぁいはい、そーゆーことでいいから、じゃまたな」

途中、真がガヤガヤ言っているようだった。
しかし、レドナは、はやての車椅子と共に180回れ右をし、足早に去った。

真「そーゆーことでいいってなんだっつーに」
香澄「・・・そ、そのぉ・・・せっかくだし、2人でまわろうよ」
真「ん・・・まぁ、そうだな!」

そして、2人も屋台へ向かって歩き出した。

最初にレドナ達は、射的へと辿り着いた。
というのも、商店街の玩具屋が出しているこの屋台。
重いものを出すため、皆打ち落とせずに撤退する。
そのため、全然人がいないのだ。

レドナ「あれ、落とそっか?」

一番大きいクマのぬいぐるみを、はやてが欲しそうに見ているのを察し、レドナがたずねた。

はやて「ほしいけど・・・・重そうやけど、大丈夫なん?」
レドナ「まぁ、任せとけって」

レドナ(ま、銃撃は苦手なほうでもないし。
    遠心力付けてやりゃ、簡単におちそうだしな)

そういって、50円を払い、玩具のライフル銃と、弾1発を貰った。
レドナは、数歩下がり、屋台に背を向けた。
はやてと、屋台主は不思議にその行動を見ていた。
瞬間、レドナは勢いつけて回転し、片手で構えたライフルのトリガーを引いた。
すると、ものの見事に弾は命中し、きれいに大きなクマを落とした。

屋台主「や、やるなぁ、兄ちゃん!」
はやて「暁君すごーい!!」

それを見ていた通りすがりの4、5人も、一斉に拍手や歓声をあげた。

屋台主「すげぇなぁ、兄ちゃん、ほれ、景品だ」

そういって、まだ驚いた顔のままで商品を渡す。
それを受け取り、はやてに渡した。

はやて「うわぁ、ほんまおおきに、暁君!」
レドナ「お安い御用だって」

嬉しそうに、そのぬいぐるみを抱きしめるはやて。
そんな和む光景を見ると、銃撃の技術があったことに、素直に感謝するレドナであった。
しかし、それ以外に、何かがレドナの胸で高鳴った。

それから、いろいろな屋台を回り、存分に楽しむことができた。
そして、終了少し前に、レドナ達は早めに病院へと戻った。

はやて「ほんまに、今日はおおきになぁ~。
    こんなぬいぐるみまで取ってもろうて」
レドナ「気にすんなって、俺も久々に楽しめたし」
はやて「そ、その・・・・・もう1つ、付き合ってもろうてええかな?」

下を向いたまま、はやてが言う。

レドナ「別にいいけど、どうかしたのか?」
はやて「ううん、ただ・・・ちょっと屋上で外の空気が吸いたいと思って」
レドナ「オッケ、じゃ行こっか」

ベッドに寝かせる前に、レドナ達はそのまま屋上へ向かった。
鍵は開いているが、誰も居なかった。
そして、吐く息が白く、冬であるという実感が増した。
車椅子を、ベンチの近くまで押していき、レドナはそこに座った。
そして、隣に車椅子から降ろしてはやてを座らせた。

はやて「こっからでも、ちゃんと明るく見えるなぁ」

遠くにオレンジ色に光る、イベント会場を見て、はやてが呟く。

レドナ「そうだな」

それから、少しの間沈黙が続いた。
時間的には、1分だったが、それが2人には何時間もあるような気がした。
そして、空から降ってきた1つの白い光が、2人の沈黙を裂いた。

レドナ「あ・・・・」
はやて「雪や・・・・」

降ってきた、光のように白い雪を、はやてが両手で受け止める。
しかし、すぐに体温で雪は溶けてしまった。
それと同時に、周囲がさっきよりも一層寒くなってきた。

はやて「ちょっと、寒くなったなぁ・・・」
レドナ「これ、使えよ」

そういうはやてに、レドナは自分の上着をかけた。

はやて「暁君の・・・・温かい」

はやては、深くレドナの上着を着込んだ。
そして、はやてはレドナの肩にもたれかかった。
レドナの心が、また妙に高まった。

はやて「もう、ウチも決心したから・・・・素直に言うな」
レドナ「・・・・・」

目を閉じて、はやては呟くように言った。
何を決心したかは、レドナは分からなかった。
そして、レドナの耳元で、こう言った。

はやて「ウチ・・・いつの間にか、暁君の事好きになっとったみたいなんよ」
レドナ「は、はやて・・・・?」

恥ずかしそうに、顔を赤らめて言うはやて。
戦闘時の緊迫以外の形で、レドナの胸の鼓動も高鳴る。
はやての鼓動も、手に取るように分かるほど高鳴っていた。

はやて「友達とか、そんな意味の好きなんやなくて・・・それ以上の好きなんよ」
レドナ「・・・・たぶん、俺もそうなんだと思う」
はやて「ぇ・・・?」

レドナも、決心したように一間置いてはやてに言った。
今まで、はやてといる時に反応していた何か。
それは、はやてのことを好きになっていた自分だったのだ。
そのことに、レドナは今気づくことができた。

レドナ「俺も、はやてと会うときに、何か妙な感じがしてた。
    妙って言っても、悪い意味じゃない妙だけど。
    けど、それがはやてのことを好きだった自分だったって分かった気がする」
はやて「暁君・・・・」

2人の真上に、やわらかく雪が降る。
落ちては溶ける雪を見ながら、2人の思いは重なり合った。
そして、はやては、照れて真っ赤になった顔を隠すようにレドナに抱きついた。
レドナも、それを優しく抱きしめた。

そのまま、2人は見つめあい、目を閉じてキスをした。

その時、2人は互いに存在意義を見出せた気がした。
そして、それを声に出さずに、2人は心の中で強く思った。

レドナ(絶対に、はやてを――)
はやて(絶対に、暁君を――)


守り抜こう――。
愛する人を守るためなら、自分も戦える――。

だから、そのためには―――



PM10:23
レドナは、帰宅路を走っていた。
少しどころではない寒さに、急いで家に帰る。

だが、敵という存在は自分を待ってくれてはいなかった――。

レドナ「!?」
シュレス「こんな所で会うとはな、レドナ」

前方に3人の影。
シュレス、シルビア、ヒィリスである。
瞬時に装着されるリーンジャケット。
それに反応し、マプティラズディが魔法陣を展開する。
一瞬で、戦闘区域と化した。

レドナ(3対1・・・それに、今はグリュンヒルEXもねぇ・・・)

シルビア「今日こそ決着だぜ!!」
レドナ「くっ・・・・・」

そんな時、"ヤツ"は現れた。
背後に感じる尋常ならぬ重い空気。
とてつもない魔力反応。

???「レドナ、これを」

白いコートのそいつは、レドナに漆黒の剣を手渡した。

レドナ「ひ・・・・ヒドゥン」
シュレス「お、お前がヒドゥンだと!?」

レドナは、そいつの名を呼んだ。
それに反応し、シュレスも驚いた声を出す。

ヒドゥン「悪いが、レドナ、それにベルゼルガの相手をしている暇はない」

そう呟くように言って、再び姿を消そうとした。

レドナ「待て、ヒドゥン!!
    お前には言いたいことが山ほどあるんだ!!」

しかし、その声は届かず、ヒドゥンは立ち去った。
漆黒の剣、グリュンヒルEXを、レドナの手に残して。
いや、しかしその剣は、グリュンヒルEXにカスタムパーツをつけた、エンフィに製作を依頼していたものだった。
証拠に、弾丸排出口が両サイドに1個ずつ、データ通りの形であった。

レドナ「ヒドゥン・・・・あんたは一体・・・」
シルビア「へっ、これで邪魔者は消えたな!
     いくぜ、レドナァッ!!」

フィトラファイゼンを構えたシルビアが迫り来る。
後ろに飛んでそれを避ける。
次の瞬間、レドナも遅れてリーンジャケットを纏った。
ハンマーの攻撃を避け、高く飛ぶ。

すると、すぐさま耳元から通信が入った。

エンフィ「れ、レドナ君聞こえてる!?」
レドナ「あぁ、今戦闘中だって!」

ちょうど、ヒィリスの魔法攻撃を剣で跳ね返したところだった。

エンフィ「さっき、ヴァルニーにグリュンヒルEX-Lを渡したんだけど、届いてる?」
レドナ「届いてるけど、レートは違った」

シュレスの攻撃が、目の前をかすめた。
後ろに低く飛び、レドナは次の攻撃も回避した。

レドナ「とりあえず、今は戦闘中で3対1でやばいんだって!
    通信の返答は後でだ!」

そのままレドナは反撃に移った。

シュレス「はぁっ!!」
レドナ「唸れ、グリュンヒル!!」

上から振り下ろされるチェーンブレイバーを、グリュンヒルの斬り上げが跳ね返した。
響きある金属音を鳴らして、火花が散る。
2人とも一瞬怯んだ後、レドナはグリュンヒルEX-Lの弾丸をロードした。
弾丸が排出され、刃が緑色に光る。

そのまま中を十字に斬る。
切っ先が緑色に光り、魔力結晶体となって、シュレスを貫こうとした。

しかし、すぐさまヒィリスの防御魔法が展開され、シュレスは無傷だった。
代わりにシルビアがレドナの後方に迫る。
振り向き、グリュンヒルEX-Lでフィトラファイゼンの攻撃を受け止める。
だが、その後方をシルビアのチェーンブレイバーが襲う。

シュレス「っはぁぁっ!」
レドナ「ぐぅっ!」

回避できずに、レドナは直撃を喰らい、地面に倒れこむ。
体全体が痛む、しかしまだ戦意は衰えていない。
すぐさま起き上がり、グリュンヒルEX-Lを握る。
弾丸を2発同時に排出させ、その緑の刃でシュレスとシルビアを切った。
当然の如く、自分の武装を盾代わりにそれは防がれたが、エクツァーンモデルの威力で、2人は少し下がった。

その隙に、レドナは高く飛翔し、民家の屋根に上った。
その時、通信が再び入る。
しかし、それはエンフィではなかった。

シーフォ「レドナ君、今すぐグリュンヒルEX-Lの解除コードを送るわ。
     それを使って、グリュンヒルEX-Lのリミッターを解除させて」
レドナ「り、リミッター解除?」
シーフォ「えぇ、6発の弾丸を一気にロードすることができるようになるわ」

その言葉に、レドナは期待が高まった。
6発の同時ロードであれば、勝率はぐんと上がる。
しかし、それに伴うデメリットも大きいはず。
それにはエンフィが続けた。

エンフィ「でも、6発同時ロードするごとに、持久力が7.34%落ちるんだよ。
     だから、あんまり多用すると、壊れちゃうから」
レドナ「あぁ、わかったぜ」

3秒後に、グリュンヒルEX-Lの解除コードが送られ、グリュンヒルEX-Lが変形する。
柄の部分が、とてつもない機械音を上げて、変化する。
数秒後、弾丸排出口が6個もある、リミッターの解除されたグリュンヒルEX-Lが現れた。

シルビア「武装をカスタムしたところで!!」

真上から、フィトラファイゼンが襲い掛かる。
ハンマーが風を切ってレドナの頭上に落ちる。

レドナ「いっけぇぇぇっ!!!」

6発の弾丸が一気に放たれる。
周りの空気が地震を起こしたのかと思うほどの轟音の後、緑色の光が、太陽の如く輝きだす。
排気ダクトが、物凄い量の煙を上げた。
グリュンヒルEX-Lは、フィトラファイゼンの攻撃を受け止めた。
受け止めるどころか、フィトラファイゼンに亀裂が入る。

シルビア「えぇっ!?な、なんだよこれ!!」

すぐさま、攻撃を中断し、レドナから距離をおく。
一方のレドナも、6発の弾丸同時ロードの圧力で、よろけた。

レドナ(くっ、コイツが壊れる前に、蹴り付けねぇと)

足に少し痛みを感じながらも、レドナはリミッター解除されたグリュンヒルに脅える3人を睨み続けた。

To be next chapter


© Rakuten Group, Inc.